ブドウに含まれるレスベラトロール

また、ブドウにはレスベラトロール以外にも優秀な抗酸化物質が含まれています。
その代表が、「プロアントンシアニジン」です。種に含まれる渋み成分で、抗酸化力はビタミンＣの20倍、ビタミンＥの40倍あります。
体内の活性酸素を一度に除去してくれるので、老化の進行をかなり遅らせてくれます。
血管や骨の強化や免疫力の向上、体内の毒素の分解を助けます。
血栓予防や動脈硬化を抑制し、静脈瘤も防止します。
また、視力低下の防止にも役立ちます。

次に抗酸化力があるのが「カテキン」です。
強い抗がん作用が認められ、静岡県の掛川市では発ガン率が非常に低いという報告があります。
抗菌や殺菌作用も強く、血圧の上昇を抑える効果、ダイエット効果もある非常に有用な物質です。

「メラトニン」もブドウに含まれる抗酸化物質です。
体内では睡眠に関わる脳内物質として知られ、睡眠と覚醒のリズムを司り、自然な睡眠を誘う物質です。メラトニンは夜活発に分泌され、歳を重ねるごとに分泌量が減っていきます。
老人の睡眠時間が短いのはこのためです。
メラトニンにはこのほかにも強力な抗酸化作用があり、アンチエイジングのサプリメントなどに多く含まれ、ＤＮＡの修復作用もあります。

「カリウム」は体内で8番目に多く存在するミネラルですが、現代人には不足しています。
カリウムは高血圧の原因になるナトリウムを体外に排出し、血圧を正常な値に戻す作用があります。
また、体内の余計な塩分や老廃物を排出したり、筋肉の動きを滑らかにする作用もあります。
ストレスを抑えたり糖尿病を抑える働きもあります。
夏バテ時に摂取すると疲労回復が早まり、不整脈・心不全を防ぐ役割もあります。

ブドウには「酒石酸」「リンゴ酸」も含まれており、ブドウの酸味の成分となります。
酒石酸は体内で大腸菌などの悪玉菌の増加を抑え、ビフィズス菌などの善玉菌を増加させ腸内環境を改善します。